発熱の原因はコレ!「二日酔い」で発熱が起こる理由と対処法
お酒を飲んだ翌日に、日常生活を送るのも大変なほどの症状に悩まされる場合があります。
この二日酔いは、もう二度と経験したくないと感じるほどですよね?
そんな二日酔いですが、下痢や頭痛だけでなく何と「発熱」といった症状も出るのだとか。
どうして二日酔いで熱が出てしまうのでしょうか?
二日酔いの発生メカニズム
お酒に含まれるアルコールは、体内では毒物として認識されます。
そのため肝臓がアルコールを分解するのですが、分解できる量には限界があり、限界を超えたものは分解できずに血中アルコール濃度を上昇させます。
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アルコールを処理できる能力が高い人を一般的に「お酒が強い」と表現し、日本人はお酒の処理を遺伝的に苦手としているみたいなんですね。
二日酔いは、お酒を体が処理しきれなかったことが原因で発生するのです。
胃腸がアルコールで弱る
アルコールが体内に残っていることで発生する二日酔いですが、どうして発熱という症状も出てくるのでしょうか?
お酒は当然のことながら口から飲みますね。
すると肝臓が処理する前に胃や腸をどうしても通ります。
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アルコールは粘膜にダメージを与えますし、胃酸を過剰に分泌させる効果もあります。
すると気付かないうちに胃にかなりのダメージを与えてしまうのです。
そして腸でも同じことが起こり、肝臓が処理する前に胃や腸がアルコールの影響で弱ってしまいます。
免疫力の低下で熱がでる
弱まった機能を復活させるのに、肝臓の働きが不可欠です。
ところが、肝臓はアルコール処理に活動の大半を使われてしまうので、違うところの修復まで手が回らなくなってしまうんですね。
すると一時的ですが免疫力が低下し、細菌やウイルスの影響で発熱を引き起こすと考えられているのです。
体調面の変化から発熱の可能性も
またお酒を飲むと質の良い睡眠がとれなくなります。
血中アルコール濃度が高くなり、脳を麻痺させてしまうので交感神経と副交感神経のバランスが取れなくなってしまうのです。
すると本来睡眠中に有利になる副交感神経の働きが、睡眠中にも関らず安定をしてくれません。
すると浅い眠りになり何度も寝返りを打ったりして、質のよい睡眠が取れないと言われているのです。
お酒を飲んだ翌日が睡眠不足であったり、日頃から疲れているなどのちょっとした体調の変化によって免疫力が低下していきます。
肝心の肝臓はアルコール分解に一所懸命ですから、そこに細菌やウイルスが入りこんで発熱の症状が出ることも考えられるのです。
アルコールは間接的な原因に過ぎない
ここまで、二日酔いで発熱が見られる原因について見ていきました。
以下で少しまとめてみますね。
- アルコールが胃腸を弱らせる
- 弱った胃腸を回復するには、肝臓の働きが必要不可欠
- 肝臓はアルコールの分解に手一杯で、違うところまで手が回らない
- 一時的に免疫力が低下し、細菌やウイルスの増殖により発熱が起こる
または、次のようなケースもあります。
- アルコールが中枢神経を麻痺させるため、自律神経のバランスが乱れる
- 熟睡ができず、浅い睡眠になってしまう
- 日頃の疲れや、体調不良がそこに重なると、免疫力が低下する
- 細菌やウイルスの増殖を抑えられずに、発熱が起こる
いずれにしても、二日酔い時に発熱をしたら、免疫力の低下が考えられます。
アルコールは間接的な原因でしかなく、直接的には影響を与えてはいないんですね。
スポーツドリンクやしじみの味噌汁など肝臓の機能を高める栄養を補給しながら、安静にすることが治すのに重要ですよ。
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